WordCamp Kobe 2013 のお昼休みの会話で突然作ることになったプラグイン「Stop the Bokettch」を公開します。
プラグインを有効化していると、表示設定の検索エンジンがサイトをインデックスできないようにするにチェックが入っている場合に、管理バー上にアラート表示がなされます。
※ 2013.6.18. アップデートしました。
※ 2013.6.26. プラグイン公式ディレクトリで公開しました。
スライドはこちら
WordPressを中心に、F1とか読書とか写真とか
WordCamp Kobe 2013 のお昼休みの会話で突然作ることになったプラグイン「Stop the Bokettch」を公開します。
プラグインを有効化していると、表示設定の検索エンジンがサイトをインデックスできないようにするにチェックが入っている場合に、管理バー上にアラート表示がなされます。
※ 2013.6.18. アップデートしました。
※ 2013.6.26. プラグイン公式ディレクトリで公開しました。
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公開されている 3.6 ベータ3の中から、プラグインやテーマをを作るときに使えそうな WordPress 関数を7個ほど拾い集めてみました。詳細は、リンク先の CODEX を見てもらうとして(まだページしかない関数もありますが)、ざっくりと機能とフックの有無などを紹介しておきます。
パラメーターで指定されたショートコードタグが定義されているか判別する。
なし
<?php if ( shortcode_exists( 'my_shortcode' ) ) : ?>
my_shortcode というショートコードが定義されているか判定する。
パラメーターで指定されたショートコードタグが、検索対象文字列に存在するかどうか判定する。
なし
<?php if ( has_shortcode( $post->post_content, 'trust-form' ) ) : ?>
本文内に Trust Form のショートコードが存在するか判別する。
パラメーターで指定された文字列の中に含まれる画像を全て(上限指定がある場合は指定数まで)取得する。
フック名 | フックの種類 | パラメーター | 備考 |
---|---|---|---|
content_images | フィルター | 1.画像のURLの配列 2.検索対象文字列 |
フックを通るのは、取得形式を画像のURLと指定したときのみ |
$content_images = get_content_images( $post->post_content, false, false, 3 );
本文内に含まれる最初の3つの画像のURLを取得する。
検索対象文字列の最初の画像を取得する
フック名 | フックの種類 | パラメーター | 備考 |
---|---|---|---|
content_image | フィルター | 1.画像のタグまたはURL 2.検索対象文字列 |
画像のタグが見つからなかった場合は、フックを通らない |
$content_images = get_content_image( $post->post_content );
本文内に含まれる最初のimgタグを取得する。
画像ファイルのURLから、メディアのIDを取得する。ただし、指定できるURLはフルサイズのものに限られる
なし
$attachment_id = attachment_url_to_postid( $src );
$srcのメディアIDを取得する。
対象データに対して再帰的に addslashes をかける
なし
$datas = wp_slash( $datas );
$datas に再帰的に addslashes をかける
対象データから、再帰的に stripcslashes によるバックスラッシュを除去を行う。既存のstripslashes_deepのラッパー関数
なし
$post_data = wp_unslash( $_POST );
$_POST の値から、バックスラッシュを取り除く。
管理画面の body_class に相当する admin_body_class にフィルターフックをかけて、ユーザーの権限グループを含める方法
出力されるソースの修正ができない場合、これを使ってCSSで非表示にすることができますね。
CSSの読み込みは、admin_initなどで、wp_enqueue_style すればオッケー。
admin_body_class で渡されてくるものは文字列形式なので、扱いがちょっとめんどくさいのだけど。
function add_user_role_class( $admin_body_class ) { global $current_user; if ( ! $admin_body_class ) { $admin_body_class .= ' '; } $admin_body_class .= 'role-' . urlencode( $current_user->roles[0] ); return $admin_body_class; } add_filter( 'admin_body_class', 'add_user_role_class' );
出力結果はこんな感じ
<body class="wp-admin wp-core-ui no-js role-administrator index-php auto-fold admin-bar branch-3-5 version-3-5 admin-color-fresh locale-ja no-customize-support">
role-administrator で判別可能ですね。
非表示にする以外にもいろんな使い方ができそうな気がするので、こんな方法あるよってーのがあったら こそっと 教えてくださいw
管理画面からカスタム投稿タイプやら、カスタム分類やらを設定するために有名なプラグインといえば、Custom Post Type UI だと思いますが、デバッグモードにすると notice エラーが出たり(あまり人のこと言えない。。)、アップデートもしばらくされておらず、3.5 で追加になったパラメーターの指定ができなかったり、UIが今ひとつ使いにくいなど、今後にちょっと心配があり、代替となるプラグインで良いものないかなと探していたところ、Custom Post Type Maker の存在を知り、試してみました。
結論から言うと、現バージョンでは、使用すべきではないというのが私の判断です。
カスタム投稿タイプなどを新しく追加した場合、表示されるURLが新たに加わりますが、パーマリンク使用時にこのURLを表示するためには、リライトルールというマッピングデータを更新してあげる必要があります。
Custom Post Type Maker は、Webページ表示時にこのリライトルールを毎回再生成しているのですね。こうすることによって、新しくカスタム投稿タイプやカスタム分類を追加したときにも、自動的に表示されるようになるのですが、このリライトルールの再生成は、それなりに重い処理で表示の際に毎回やるようなことではありません。これは、Codex の flush_rewrite_rules の説明にもしっかりと注意書きとして載っています。
Important: Flushing the rewrite rules is an expensive operation, there are tutorials and examples that suggest executing it on the ‘init’ hook. This is bad practice. Instead you should flush rewrite rules on the activation hook of a plugin, or when you know that the rewrite rules need to be changed ( e.g. the addition of a new taxonomy or post type in your code ).
WordPress は、3.3 で、リライトルールの改善を行い、この処理も大幅に軽減はされていますが、毎回行うようなことではありません。
私の判断ではありますが、この点が改善されるまで、利用すべきでないプラグインととらえています。
WordPress には、先頭に固定表示の機能もありますが、1ページ目の最初にモリッと差し込まれるので、表示件数が変わってしまったり、ページ送りにも対応できません。
これを、カスタム分類を用いて、
を満たすものを作ってみました。
具体的には、news というカスタム分類で、sticky という分類に属する投稿を先頭表示されるようにしています。
また、些細な工夫として、複数箇所から呼ばれる get_custom_sticky_posts で、wp_cache_set と wp_cache_get を使っています。これを使うと、実行結果がメモリ上にキャッシュされるため、複数回呼ばれるような場面においても、パフォーマンスロスを防ぐことができるようになります。
/* * 通常表示されるべき投稿を先頭固定の投稿で差し替える */ function insert_custom_sticky_posts( $posts, $wp_query ) { if ( ! is_admin() && $wp_query->is_home() ) { $stickies = get_custom_sticky_posts(); if ( $stickies ) { $posts_per_page = $wp_query->get( 'posts_per_page' ); $paged = $wp_query->get( 'paged' ) ? $wp_query->get( 'paged' ) : 1; if ( count( $stickies ) >= $posts_per_page * $paged ) { // 全て差し替え $posts = array_slice( $stickies, $posts_per_page * ( $paged - 1 ), $posts_per_page ); } elseif ( count( $stickies ) > $posts_per_page * ( $paged - 1 ) ) { $insert_sickies = array_slice( $stickies, $posts_per_page * ( $paged - 1 ), $posts_per_page ); $posts = array_merge( $insert_sickies, $posts ); $posts = array_slice( $posts, 0, $posts_per_page ); } } } return $posts; } add_filter( 'the_posts', 'insert_custom_sticky_posts', 10, 2 ); /* * 全投稿数に先頭固定の投稿数を足す */ function add_custom_sticky_posts_count( $found_posts, $wp_query ) { if ( ! is_admin() && $wp_query->is_home() && ! $wp_query->get( 'suppress_filters' ) ) { $found_posts = $found_posts + count( get_custom_sticky_posts() ); } return $found_posts; } add_filter( 'found_posts', 'add_custom_sticky_posts_count', 10, 2 ); /* * SQL文のLIMIT 句を改変し、先頭固定の投稿数文を差し引いた開始位置にする */ function replace_custom_sticky_posts_limit_sql( $limits, $wp_query ) { if ( ! is_admin() && $wp_query->is_home() ) { $stickies = get_custom_sticky_posts(); if ( $stickies ) { $posts_per_page = $wp_query->get( 'posts_per_page' ); $paged = $wp_query->get( 'paged' ) ? $wp_query->get( 'paged' ) : 1; $start = $posts_per_page * ( $paged - 1 ) - count( $stickies ); if ( $start < 0 ) { $start = 0; } $limits = "LIMIT $start, $posts_per_page"; } } return $limits; } add_filter( 'post_limits', 'replace_custom_sticky_posts_limit_sql', 10, 2 ); /* * 通常表示の記事から、先頭固定表示する投稿を除外する */ function ignore_custom_stickies( $wp_query ) { if ( ! is_admin() && $wp_query->is_home() && ! $wp_query->get( 'suppress_filters' ) ) { $wp_query->set( 'tax_query', array( 'relation' => 'AND', array( 'taxonomy' => 'news', 'terms' => array( 'sticky' ), 'field' => 'slug', 'operator' => 'NOT IN', ), ) ); } } add_action( 'pre_get_posts' , 'ignore_custom_stickies' ); /* * 先頭固定表示する投稿を全て取得する */ function get_custom_sticky_posts() { $cache_key = 'custom-sticky-posts'; $stickies = wp_cache_get( $cache_key ); if ( $stickies === false ) { $stickies = get_posts( array( 'posts_per_page' => -1, 'tax_query' => array( 'relation' => 'AND', array( 'taxonomy' => 'news', 'terms' => array( 'sticky' ), 'field' => 'slug', 'operator' => 'IN', ), ) ) ); wp_cache_set( $cache_key, $stickies ); } return $stickies; }
■ 更新
2013.03.22 suppress_filters による条件分岐を追加しました。